複数のLED電球が接続された電源線上の電流ノイズ増加の推定

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タイトル別名
  • Estimation of the Increment of Current Noise on the Power Line with Multiple LED Bulbs

抄録

複数のLED電球が接続された電源線を伝搬する電磁ノイズは,周囲の通信環境に悪影響を及ぼすことがある.電球の接続個数の増加に伴い電源線を伝搬するノイズが増加することが知られているものの,定量的な検討は十分にされていない.本研究では,複数のLED電球が接続された電源線を伝搬する電磁ノイズの増加量を推定することを目的とする.照明ユニットを用いて,電流ノイズの測定,短時間フーリエ変換(STFT)による周波数解析を行い,ノイズの振幅に関する特徴抽出を行った.次に,測定結果の共振周波数及び振幅値から,時間波形で等比数列によるノイズモデルを作成した.検討の結果,LED電球を追加するごとにノイズの発生頻度が上がることで電流ノイズの総量が0.68 μAの割合で増加することが分かった.またノイズの伝搬経路に従い,ノイズの振幅が減衰することをモデルに加えることで,測定結果とノイズ振幅の増加量が一致することを明らかにした.すなわち,各電球が接続された回路で電流ノイズが3 dB減少しながら伝搬すると考えられ,これにより提案したモデル回路中の,LED電球の接続個数に伴う電磁ノイズの増加量が推定可能であることを示した.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390572664481363072
  • DOI
    10.14923/transcomj.2021gwp0018
  • ISSN
    18810209
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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