重症心身障害者のグループホームに関する研究(第2報)

DOI
  • 山本 雅章
    東京都調布市役所 福祉健康部 社会福祉士
  • 岩崎 裕治
    東京都立東部療育センター 医師
  • 堀江 久子
    東京都立東部療育センター 地域療育支援室 医療ソーシャルワーカー
  • 木原 肖子
    東京都立東部療育センター 療育部 看護師
  • 齊木 博
    東京都江戸川区立希望の家 福祉職

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on Group Homes for Patients with Severe Motor and Intellectual Disabilities (The Second Report):
  • From a Pioneering Survey on Group Homes.
  • -先駆的グループホーム調査から-

抄録

本研究では、重症心身障害者がグループホームを活用している現状や諸条件および意義を明らかにし、これを普遍的なものとするための示唆を得ることを目的に、重症心身障害者が多く居住するグループホーム7か所について事前質問紙調査を行ったうえでヒアリング調査を行った。データ分析の結果、重症心身障害者の支援を行っていた法人が財政的な厳しさや人的資源の不足を感じながらも先駆的な実践を行っていることが明らかになった。一方、こうしたグループホームは、仲間や職員、通所職員、地域などとの関わりの中で、地域で①生活の安心、②利用者の成長、③暮らしの幅を広げる可能性が広がる実践として意義あるものである。こうしたグループホームを普遍的なものとして、多くの街で具体化できるようにするためには、様々な法人がどんな重い障害があっても地域で暮らし続けられるよう「法人の理念」を拡充し、「人材確保」を図るとともに、これを支える国や都道府県、または支援の実施者である市町村が「財源」保障を図ることである。以上の3点が示唆された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390573242447659520
  • NII論文ID
    130008164689
  • DOI
    10.24635/jsmid.44.3_555
  • ISSN
    24337307
    13431439
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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