書誌事項
- タイトル別名
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- Recent Trend and Future Perspective of Underwater Wireless Technology
- サイシン ノ スイチュウ ムセン ギジュツ ノ ケンキュウ ドウコウ ト ショウライ テンボウ
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説明
水中無線技術の歴史は古く,音波による測深技術や潜水艦の長波通信は,1900 年代前半に既に利用されていた.世界においては現在も積極的に石油・ガス産業や防衛・軍事産業で水中無線技術が多用されているが,我が国では,海洋産業の衰退もあり,市場の縮小とともに技術者も減ってきている.しかしながら,我が国は世界で6 番目の広さの海洋面積(領海+排他的経済水域)を有する国であり,そこには多くの資源があり,また,国家としても海洋立国をうたっている.国内の海洋市場が縮小しているならば,市場を創るという行動をするべきだ.また,普段,空気を媒質として研究を進めている多くの研究者にとって,液体導電性媒質の海水は非常に面白い研究ターゲットである.市場形成を迎える前に,基礎研究を進め,いつでも応用が利くようにしておくべきだ.本稿では水中無線技術の総論として,研究内容だけでなく,心構えや市場性,将来性について紹介する.
収録刊行物
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- 電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン
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電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン 15 (4), 262-270, 2022
一般社団法人 電子情報通信学会