高齢者入所施設の介護職者の介護負担の検討(その2)経験年数からみた介護職者の負担

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  • コウレイシャ ニュウショ シセツ ノ カイゴショクシャ ノ カイゴ フタン ノ ケントウ ソノ 2 ケイケン ネンスウ カラ ミタ カイゴショクシャ ノ フタン

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抄録

介護職者の介護負担軽減のための基礎的資料を得る目的で,介護福祉士として高齢者施設介護に従事しているA短期大学の卒業生を対象にして,介護負担に関する調査を行った。介護経験年数(n=41)を3区分(経験短期区分n=17,経験中期区分n=16,経験長期区分n=8)して介護負担要因の状況を調べた。その結果,従事する施設種別は経験長期区分と経験短期区分が特別養護老人ホームで多く,経験中期区分は老人保健施設が多くなっておりその傾向は異なった。夜勤回数は経験短期区分が最も多く夜勤の1番の担い手であった。業務負担感では経験長期区分で負担感が高い業務が多く,経験中期区分で負担感が低い業務が多かった。経験短期区分はその中間にあった。また,経験長期区分において他の区分より負担感が有意に高かったのは安全管理,コミュニケーション,記録の業務であり,それは経験長期区分で既婚者が多いことや管理的な自覚を有していることの影響が推察された。また,本調査より介護負担軽減の手がかりとなる基礎的資料が得られたと考えている。

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