「経済学」と「経済」教育の乖離 その7 : 国民所得と家計所得を混同する理由の研究

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タイトル別名
  • A gap between economics and social studies Part7
  • ケイザイガク ト ケイザイ キョウイク ノ カイリ ソノ7 : コクミン ショトク ト カケイ ショトク オ コンドウ スル リユウ ノ ケンキュウ

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抄録

本稿では、国民所得の一種であるGDP(国内総生産)と家計所得の違いが理解しにくい理由を、社会科教育の目的である「公民的資質の育成」を使って説明した。GDPは国や地域の経済力を測る方法として用いられ、その額の大きさ、また前年度からの増減である成長率は重要な指標となっている。しかし、語句の説明や用い方の中には、GDPの意味を表面的に捉えているだけで、理解しているとは言い難いものがある。その理由を社会科教育の立場から検証し、公(public)や国民国家(nation)を前提とする「serve」と、「奉公」の違いが理解できていないことと、共通する「捉え方」があることを示した。また、理解が進まない理由に、理解しづらい「状況」があり、それが「立場」に執着することによることを示した。

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