教育福祉的視座からみた駄菓子屋模擬店の有用性 : 地域で子どもを育てる体制作りの新たな考察にむけて

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  • 教育福祉的視座からみた駄菓子屋模擬店の有用性 −地域で子どもを育てる体制作りの新たな考察にむけて−
  • キョウイク フクシテキシザ カラ ミタ ダガシヤ モギテン ノ ユウヨウセイ : チイキ デ コドモ オ ソダテル タイセイ ズクリ ノ アラタ ナ コウサツ ニ ムケテ

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2011年より5 年間,新見公立大学・短期大学の大学祭等で開催している駄菓子屋模擬店において,店員を担当したボランティアより「新見市内で児童から声をかけられてうれしかった」,「市内で児童とお互いに声をかけ合う関係になった」という報告を受けることがあった。筆者は,仮にこの駄菓子屋模擬店での短時間の交流に,初めて出会う大人と親密な関係性を児童に築かせる特性が備わっており,その後も交流を継続できるのであるとすれば,この特性を応用することによって,教育(家庭教育や学校教育)と福祉(児童家庭福祉)の狭間の課題である「地域で子どもを育てる体制作り」に役立てることができると考えた。そこで本研究では,大学祭後におけるボランティア店員と児童たちの関係性の調査を行った。得られたデータをもとに教育福祉的視座からの検証を進めた結果,駄菓子屋模擬店を通過した児童は,ボランティア店員と日常の地域生活においても親密な関係に発展させたことが確認された。今後はこの特性を取り入れた「場」を市民に提供する方法や手段について具体的に考察していき,地域に貢献できる議論に発展させていく。

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