‘田辺’ダイコン(<i>Raphanus sativus</i> L. cv. Tanabe)のたくあん漬けの特性

書誌事項

タイトル別名
  • Characteristics of Takuan Pickles from 'Tanabe' (<i>Raphanus sativus</i> L. cv. Tanabe)
  • : Case Study Evaluating "Naniwa Traditional Vegetables"
  • ―「なにわの伝統野菜」の官能検査に関する研究―

抄録

<p> 近年,地場産野菜が注目されており,大阪府でも「なにわの伝統野菜」が注目されている。「なにわの伝統野菜」であり辛味が強い‘田辺’ダイコン(Raphanus sativus L. cv. Tanabe)をたくあん漬けに加工し,甘味の強い‘耐病総太り’ダイコン たくあん漬けに関して121人のパネルに対し官能検査を行い,属性と嗜好の関係について調査した。本研究所でパネル121人に対し食味検査を行った。たくあん漬けに対し商品価値があると答えた人は,‘田辺’ダイコンは45%,‘耐病総太り’ダイコンは91%という結果であり,甘味の強い‘耐病総太り’ダイコンに比べ,辛味の強い‘田辺’ダイコンは,全体的にみてたくあん漬けの商品価値が低かった。しかし,年齢別でみると,田辺大根に商品価値があると答えた人は,10歳と20歳代は25%で,30歳と40歳代は41%で,50歳と60歳代は57%と年齢が上がるにつれて嗜好が高まることが明確になった。また,性別でみると,男性は49%で,女性は37%であり,男性の嗜好が高いことが明らかとなった。特に,50歳と60歳代の男性は63%という結果で,嗜好がもっとも高かった。しかしながら,辛味の強さについては,ほかのパネルと同様のレベルに評価していたことから,男性で年齢が高くなるほうが,辛味を好む傾向がある可能性が示唆された。</p>

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参考文献 (3)*注記

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