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- 友松 宗史
- 松山市民病院消化器外科
書誌事項
- タイトル別名
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- A case of gastric cancer with gastric outlet obstruction in which a W‐ED<sup>®</sup> Tube was placed and gastrectomy was performed after neoadjuvant chemotherapy
抄録
症例は68歳男性で, 上腹部痛を主訴に精査したところ, 高度リンパ節転移を伴う胃前庭部癌と診断され当科紹介となった. 腫瘍による幽門狭窄で, 通過障害を生じており, 経口摂取が困難な状態であった. そのため, 胃内減圧と経腸栄養を同時に施行することが可能な2重管構造のW‐ED®チューブを留置した. 留置することで経腸栄養を行うことが可能になり, 進行胃癌に対して術前化学療法を2コース完遂した後, 幽門側胃切除術(D2)を施行し, 早期退院が可能であった. W‐ED®チューブは, 留置による不快はあるものの, 低侵襲に留置可能であり, 幽門狭窄を伴う胃癌症例に対して, 集学的治療を可能にする有用な手段であった.
収録刊行物
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- 外科と代謝・栄養
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外科と代謝・栄養 56 (1), 37-40, 2022
日本外科代謝栄養学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390573242603647360
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- ISSN
- 21875154
- 03895564
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可