風景の想像力から風景の科学へ : ダゴニェのバシュラール批判
書誌事項
- タイトル別名
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- From the Imagination of Landscape to the Science of Landscape : Dagognet’s Criticism of Bachelard
- フウケイ ノ ソウゾウリョク カラ フウケイ ノ カガク ヘ ダゴニェ ノ バシュラール ヒハン
説明
論文
フランソワ・ダゴニェは、ガストン・バシュラールの影響を受けたフランスの哲学者である。両者の関係はよく知られているが、これまでのところダゴニェによるバシュラールの批判点は明らかにされていない。この問題を考察する際、参考になるのが歴史家ガストン・ルプネルである。ルプネルは、戦間期のフランスにおいてブルゴーニュ地方の歴史を研究し、独自の解釈を提出した。バシュラールとダゴニェは、ともにルプネルの著書である『フランスの田園の歴史』を参照し、そこから風景の主題を取り出している。バシュラールは、想像力の観点から風景を論じたのに対して、ダゴニェは科学的観点から風景を考察することでバシュラールとルプネルに見られる叙情的な風景論を乗り越えようとしている。
収録刊行物
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- 共生学ジャーナル
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共生学ジャーナル 6 86-105, 2022-03
大阪大学大学院人間科学研究科『共⽣学ジャーナル』編集委員会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390573242608432256
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- DOI
- 10.18910/86427
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- ISSN
- 24326755
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- HANDLE
- 11094/86427
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB