深達性Ⅱ度またはⅢ度熱傷を有する日本人入院患者を対象とした新規壊死組織除去剤KMW-1の第3相臨床試験成績
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- 仲沢 弘明
- 日本大学医学部形成外科学系形成外科学分野
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- 池田 弘人
- 帝京大学医学部救急医学講座
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- 一ノ橋 紘平
- 近畿大学医学部救急医学教室救命救急センター
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- 上田 敬博
- 近畿大学医学部救急医学教室救命救急センター 鳥取大学医学附属病院救命救急センター
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- 大須賀 章倫
- 独立行政法人地域医療機能推進機構中京病院救急科
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- 海田 賢彦
- 杏林大学医学部救急医学
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- 木村 中
- 函館中央病院形成外科
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- 櫻井 裕之
- 東京女子医科大学形成外科
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- 成松 英智
- 札幌医科大学救急医学講座・高度救命救急センター
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- 西村 剛三
- 医療法人徳洲会福岡徳洲会病院形成外科
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- 橋本 一郎
- 徳島大学大学院医歯薬学研究部形成外科学
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- 藤岡 正樹
- 国立病院機構長崎医療センター形成外科
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- 松村 一
- 東京医科大学形成外科学分野
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- 森岡 康祐
- 鹿児島市立病院形成外科
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- 森田 尚樹
- 東京都立広尾病院形成外科
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- 占部 義隆
- 科研製薬株式会社
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- 所司 慶太
- 科研製薬株式会社
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- 副島 一孝
- 日本大学医学部形成外科学系形成外科学分野
書誌事項
- タイトル別名
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- The Results of a Phase ⅢClinical Trial for a Novel Enzymatic Debridement Agent KMW-1 in Japanese Patients with Deep Dermal Burn and Deep Burn
説明
壊死組織を除去する手法はデブリードマンと呼ばれ, 深達性熱傷に対して必要な治療法の一つである.最も一般的に行われるデブリードマンは外科的デブリードマンであり, 近年では超早期手術の有用性が報告され広く実施されている.しかしながら, 手術時の術中管理や出血量管理が必要であり, 正常組織への侵襲が不可避であるため患者負担が大きい.一方, 諸外国で承認されている化学的壊死組織除去剤であるKMW-1は熱傷部位に塗布し, 4時間後に除去することで低侵襲かつ壊死組織のみを選択的に除去できることが海外臨床試験にて報告されている.<br> われわれは, 深達性Ⅱ度またはⅢ度熱傷を有する日本人患者におけるKMW-1の有効性を確認し, 安全性を検討するために第3相臨床試験を行った.<br/> 主要評価項目である壊死組織が完全除去された患者の割合は88.6%(31/35例, 95%信頼区間[74.05, 95.46])であった.また, 壊死組織除去面積割合の平均値は患者あたりで96.2%, 対象創あたりで97.1%であった.さらに, 壊死組織が完全除去されるまでの期間の中央値は登録時点からが1日, 受傷時点からが3日であった.有害事象の発現割合は85.7%(30/35例), 副作用の発現割合は20.0%(7/35例)であったが, 副作用はいずれも軽度または中程度であった.KMW-1の減量や投与中断, 投与中止を必要とする有害事象は報告されなかった.<br> これらの結果から, 日本人の深達性Ⅱ度またはⅢ度熱傷においても, KMW-1の塗布によって早期に選択的な壊死組織の除去が可能であり, 安全性に問題がないことが確認された.KMW-1は外科的デブリードマンによる超早期手術に代わる治療法となりうると考えられる.<br/>
収録刊行物
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- 熱傷
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熱傷 48 (1), 1-11, 2022-03-15
一般社団法人 日本熱傷学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390573242608531840
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- ISSN
- 24351571
- 0285113X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可