1978–2003年における伊勢湾でのカタクチイワシ現存量と動物プランクトン密度,塩分の関係

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タイトル別名
  • Relationship between the biomass of Japanese anchovy <i>Engraulis japonicus</i> and zooplankton density and salinity from 1978 to 2003 in Ise Bay

抄録

<p>カタクチイワシ漁業は伊勢湾の主幹漁業であるが湾内のカタクチイワシ現存量の変動要因はよく分かっていない.湾外のカタクチイワシ単位努力量あたり漁獲量を基準に湾内との比(現存量指数)を求め,経年変化(1978–2003)を調べた.湾口水に伴うカタクチイワシの湾内への進入は大蛇行が頻発した黒潮離岸期の1978–1994年に認められ,大蛇行がほとんど発生しなかった黒潮接岸期の1995年以降は認められなかった.また,1999–2003年に毎月,伊勢湾北東部水域で計量魚群探知機によりカタクチイワシ現存量を推定し,動物プランクトンを定量採取した.主漁期の7–9月には両者に正の相関が認められ,伊勢湾がカタクチイワシの索餌場として機能していることが示された.以上により,伊勢湾のカタクチイワシ現存量は黒潮離岸期に湾口水の進入とともに増加,黒潮接岸期には湾内の動物プランクトン密度とともに増加する傾向が示された.</p>

収録刊行物

  • 水産海洋研究

    水産海洋研究 80 (3), 207-213, 2016-08-25

    一般社団法人 水産海洋学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390573242630980736
  • DOI
    10.34423/jsfo.80.3_207
  • ISSN
    24352888
    09161562
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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