声のコミュニケーションを用いた音楽創造

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タイトル別名
  • コエ ノ コミュニケーション オ モチイタ オンガク ソウゾウ
  • Creative Musical Activities through Vocal Communication

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抄録

乳児は、意味のある言葉を発する前にリズムや旋律のある発声を行う。また、幼児は言葉を韻律的に繰り返して響きを楽しむ。こうした、人間が生得的に有する「音楽性」は乳幼児の学びを支えると言われている。本研究では、「音楽」という枠組みにとらわれがちな大人が、「発話」と「歌」を連続線上に位置づけ、豊かな声のコミュニケーションを展開する力を身につけることを目的とした音楽創造プログラムを提案する。実際に沖縄キリスト教短期大学保育科の授業で行った事例を紹介しつつ、その意義についての検討を行った。学生の感想や実際に行われたパフォーマンスの分析から、「言葉」を用いなくても「声」には身体的な動作と連動して気持ちを伝える力があること、言葉の「繰り返し」によって音楽が生まれること、自分自身が生み出した言葉やフレーズを集団と共有しながら音楽創作をすることが可能であることなどの気づきを参加者の多くが得たことが明らかになった。

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