「カクテル・パーティー」と戦後沖縄の言論

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タイトル別名
  • カクテル パーティー ト センゴ オキナワ ノ ゲンロン
  • Tatsuhiro Oshiro's Cocktail Party and the Postwar Public Discourses on Okinawa

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説明

この論考は、第57回芥川賞受賞作、大城立裕著「カクテル・パーティー」を、それが書かれた1960年代後半の時代状況との関わりの中で捉える。特に当時の刑事法-刑法と刑事訴訟法-に見られる特異性と不当性を指摘し、こうした刑事司法制度のあり方が、「カクテル・パーティー」の構造と意味に深く影響を与えていることを論じる。執筆後40年近くも過ぎたが、この物語は、沖縄に住む人々の政治的意識や行動に大きな影響を与え続けている。「カクテル・パーティー」を厳密に読み解き、今日の我々自身の政治社会的言論のあり方を問い直したい。

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