わが国におけるがん罹患の実態 -がん登録の歴史、生存率-

書誌事項

タイトル別名
  • Cancer Incidence and Mortality in Japan: A History of the Cancer Registration System and Survival Rates
  • ワガクニ ニ オケル ガンリカン ノ ジッタイ : ガン トウロク ノ レキシ 、 セイゾンリツ

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説明

悪性腫瘍(がん)がわが国における死因の第1位になって早40年になる。2人に1人ががんに罹患し、3人に1人ががんで死亡するという現状にある。世界的にみてわが国のがんの罹患の実態が分かれば他の国に比してどのようながんが多いのか、少ないのかがわかる。頭頸部がんの1つである上咽頭がんはアジアに多く、とくに南支、香港、台湾、東南アジア諸国に多いことが、古くから知られていた。  わが国に限ってみればどの道府県で特定のがんの罹患が多いこと、また特定のがんでの死亡が多いのかが分かれば、道府県独自の予防対策、がん検診などの施策を採りやすい。その考えが早くから認められた宮城県や大阪府ではがん罹患登録、疫学調査、毎年の報告、死亡調査による生存率の統計を含めたがん登録事業がなされてきた。  そこで、地域がん登録、院内がん登録、がん診療拠点病院によるがん登録などの歴史から近年始まった法的に支えられた全国がん登録制度について詳細を調べ、更なる問題点を指摘した。また、頭頸部がんについての臓器がん登録事業の歴史を紐解き、その問題点などに言及した。

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