部活動に所属する高校生へのマインドフルネス・プログラムの効果

抄録

<p>近年マインドフルネスの研究が盛んに行われ,マインドフルネスを使用した介入の研究も見られるようになった。しかし,研究の多くは患者や大学生など大人を対象とするものが多く,児童に対して介入が行われた研究は少なく,児童への効果的なマインドフルネス・プログラムの実施検討が必要である。本研究の参加者は高等学校の剣道部とバレー部に所属する16名の生徒である。マインドフルネスを中心とした8週間のプログラムに参加してもらった。プログラムの効果を調査するため,プログラムの8週間前,プログラムの直前,8週間プログラム後の3回に渡り,アンケート調査を行った。プログラム8週間前と,プログラム直前の状態を比べた結果,プログラム直前の時期に生徒のストレスレベルは優位に高かった。一方,プログラム前後で比べた結果,プログラム後に感情をコントロールする能力が優位に高くなり,ストレスやネガティブな感情を経験することが優位に減った。また,プログラム後はマインドフルネスな状態になっている傾向が見られた。本研究により,高校の部活動に所属する生徒にとってマインドフルネス・プログラムの有効性が示された。</p>

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