説明
<p>【目的】身体接触(touch)は人に多様な影響を与えるが未解明な点も多い。回避型愛着スタイルに関して,触れられる想像が死の恐怖を緩和するか検討することを目的とする。【方法】大学生176名が参加した。属性,接触ニーズ尺度,ECR-GO等に回答し,条件別の操作を受け,死の恐怖尺度に回答した。所要時間は20分程度であった。操作は次のとおりであった。想像群は大事な人を思いうかべその人から触れられていることを閉眼で,統制群は今日の夕飯について,それぞれ30秒間想像した。【結果】アタッチメント回避低群について,実験条件(想像・統制)×NFT(高・低)の2要因4水準の分散分析を実施したところ,実験条件の主効果のみが有意(F[1,72]=4.133, p=.046, ηp2=.054)で,想像群(M=3.0, SD=1.1)は統制群(M=3.4, SD=1.1)より死の恐怖を感じていなかった。【考察】アタッチメント回避傾向が低い群のみタッチ想像が死の恐怖を緩和させることが示唆された。しかしながら,効果量も大きくはなく,接触ニーズ等の影響も見られなかったため更なる検討が必要とされる。</p>
収録刊行物
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- 日本心理学会大会発表論文集
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日本心理学会大会発表論文集 85 (0), PD-125-PD-125, 2021
公益社団法人 日本心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390573242758058752
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- ISSN
- 24337609
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可