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- 栗原 実紗
- 名古屋大学 ユニバーシティカレッジロンドン
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- 大平 英樹
- 名古屋大学
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- みーた ぷらんじゃる
- ユニバーシティカレッジロンドン
Abstract
<p>私たちは,常に感情制御ができるわけではなく,感情的になって仕返しをしてしまうことも度々ある。現在まで,感情の制御の失敗の原因として,神経内分泌的なプロセスについてはまだ明らかにされていなかった。近年,メラトニンという睡眠ホルモンは,感情制御に影響しているのではないかと示唆されていることから,今回,メラトニンという睡眠ホルモンが,どのように意思決定場面における感情制御に影響しているのかについて検討した。この研究は,プラセボ対照二重盲検法で行い,2セッションに渡って実験参加者はメラトニンかプラセボを投与された。結果は,メラトニン投与後に不公平な配分に対する拒否の選択が増加した。メラトニン投与後の眠気の上昇や感情反応の変化は,自己報告上は見られなかった。しかし,メラトニンの眠気が強まった場合に拒否の傾向が高まったことが分かった。おそらく,メラトニンはDLPFCやVLPFCに影響をし,制御能力の低下が生じたのではないかと考えられる。今後の研究では,メラトニンによって感情反応が上昇しているのか,身体指標やfMRIなどを用いて検討することが望まれる。</p>
Journal
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- The Proceedings of the Annual Convention of the Japanese Psychological Association
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The Proceedings of the Annual Convention of the Japanese Psychological Association 85 (0), PN-006-PN-006, 2021
The Japanese Psychological Association
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390573242758086656
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- ISSN
- 24337609
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- Crossref
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- Abstract License Flag
- Disallowed