-
- 久保田(河本) 愛子
- 宇都宮大学
抄録
<p>昨年度,新型コロナウイルス感染症流行に伴い,多くの小学校で運動会が例年と異なる形での実施を迫られた。しかし運動会のやみくもな制限は,子どもの発達に影響をもたらす可能性がある。そこで本研究では,2021年5月にオンライン調査を活用して昨年度,子どもが小学校4-6年生であった親子400ペアを対象に昨年度の運動会の実施状況の回答を求め,新型コロナウイルス感染症に対応した運動会の工夫・制限状況の尺度化を試みた。また保護者には,ここ半年と1年前の子どもの強さと困難さに関する回答を求め,子どもには社会参画意識の回答を求めることで,これらの発達状況に,どのように昨年度の運動会体験が関連するのか検討を行った。その結果,作成した尺度の信頼性が確認された。しかし,少なくとも保護者の回答した運動会の工夫・制限状況は,子ども発達状況とほとんど有意な結果を示さなかった。小学校においては,運動会の工夫・制限の状況よりは,子ども自身が運動会でどの程度,自身の良いところを発揮し周りの役に立って活躍したと感じたかの方が発達に関連すると考えられた。</p>
収録刊行物
-
- 日本心理学会大会発表論文集
-
日本心理学会大会発表論文集 85 (0), PP-058-PP-058, 2021
公益社団法人 日本心理学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390573242758123520
-
- ISSN
- 24337609
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可