ポジティブな子育てを支える養育者の特性(1)主観的幸福感と人格的強みについて

抄録

<p>本研究を含む一連の研究の目的は,母親の主観的幸福感や人格的強みとボンディングや子育て効力感等の子育てに関する変数との関連から,ポジティブな子育ての知見を得ることであった。第一子が0歳児から8歳児までの母親450名(子の年齢各50名)を対象としたWEB調査を実施した。母親の平均年齢は35.9±5.7歳(22ー50歳),第一子の性別は男児210名,女児240名であった。調査内容は,主観的幸福感(島井ら,2004),人格的強み(島井ら,2018),ボンディング(Yoshida, et al., 2012),アダルト・アタッチメント・スタイル(以下,ECR-RS,古村ら,2016),ケアギビング(大久保,2018),子育て効力感(北岡,2012),身体接触(山口,2003を一部改変),人口統計学的変数であった。主観的幸福感と人格的強み(4因子)について,子どもの性差と年齢差を調べたところ,性差は見られず,子どもの年齢が上昇するに従って尺度得点は減少する傾向にあったが,主観的幸福感(0歳>7歳),人格的強みの統制力因子(1歳>8歳)を除き,年齢差は見られなかった。</p>

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