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- 見て見ぬ振りをすることは道徳的にどこまで許容されるのか?
- ミテ ミヌ フリ オ スル コト ワ ドウトクテキ ニ ドコ マデ キョヨウ サレル ノ カ?
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Description
私達は,典型的事例を通して,物事を学んでいく傾向がある。それゆえ,「善悪」の典型事例を学ぶことなく,いきなり,道徳の領域における非典型的事例である「グレーゾーン」を学び始めるということは想像し得ない。道徳の領域においては,マニ教的な善悪二元論の世界観こそが,典型事例の判断に役立ってきたと言える。子どもは「してはいけないこと」を,有無を言わせず躾られ,それを通して「悪いこと」の概念を学んでいく。世の中には,果たして道徳的に見て,やっていいのか悪いのかが,それほど明瞭ではない領域が存在している。例えば,いじめを傍観する,ということはどうだろうか。積極的に悪いことをしているわけではないし,だからと言って「善行」を為しているというわけでもない。この手の道徳的なグレーゾーンをいかに判断すべきなのだろうか。本論考では,「見て見ぬ振り」のような道徳的なグレーゾーンについて考察する。
Journal
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- 安田女子大学大学院紀要
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安田女子大学大学院紀要 (27), 71-80, 2022-04-01
安田女子大学大学院
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390573242762309760
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- NII Book ID
- AN00242368
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- NDL BIB ID
- 032244331
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- ISSN
- 24323772
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- JaLC
- IRDB
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- Abstract License Flag
- Allowed