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- 山中 昇
- 医療法人慶友会 守谷慶友病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科/つくば難聴めまいセンター
書誌事項
- タイトル別名
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- Think deeply about infectious diseases
- カンセンショウ ニ ツイテ Deep ニ カンガエル
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抄録
<p>小児耳鼻咽喉科領域の感染症と鼻咽腔細菌叢並びにウイルス感染症は極めて密接な関連があり,その相互影響について深く検討を加えた。小児の鼻咽腔細菌叢の中でも,インフルエンザ菌は,RSウイルス感染症の重症化に関与することが知られている。また,インフルエンザ菌は結膜炎・鼻副鼻腔炎・中耳炎症候群(CROS; Conjunctivitis-Rhinosinusitis-Otitis Media Syndrome)の主要な起因菌としても報告されている。一方で,本菌は薬剤耐性化,バイオフィルム形成や細胞内侵入性などの特性を示し,治療の難渋化を起こす起因菌としても知られている。小児急性中耳炎の治療に関しては,ガイドラインに則って進めていく必要があるが,難治化が想定される場合,そのリスク因子を考慮し治療アルゴリズムをstep-upした治療を考慮する必要がある。また,その際には,難治化のメカニズムを念頭におき,有効性が期待される抗菌薬の選択も重要である。</p>
収録刊行物
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- Pediatric Otorhinolaryngology Japan
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Pediatric Otorhinolaryngology Japan 42 (3), 263-270, 2021
日本小児耳鼻咽喉科学会