R-Shinyを用いた、インタラクティブなベイズ推測視覚化のためのスマートフォンアプリの開発と評価

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  • Development and Evaluation of Interactive Smartphone App for Visualization of Bayesian Inference Using R-Shiny

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<p>目的</p><p>既存のPC用ベイズ推測視覚化プログラム、B.T.V.T.I.をスマートフォン・タブレット用に移植した。移植後のBTVTI-Rについて動作を検証した。さらにユーザーにアンケート調査を行い、ベイズ推測の学習・理解への有用性を評価した。</p><p>方法</p><p>移植にはRとShinyを用いた。アンケート調査にはグーグルフォームを使用した。</p><p>結果</p><p>ユーザーインターフェースを改設計したBTVTI-RはほぼB.T.V.T.I.の動作を再現することができた。ただし画面サイズの制約のため、B.T.V.T.I.において入力データ種が多数である一部の推測画面を移植することはできなかった。アンケート調査において「このアプリを使うことによってベイズ統計に興味を持ちましたか」に対して、「とても興味が湧いた」「興味が湧いた」「やや興味が湧いた」の回答が計65.6%となった。</p><p>考察</p><p>BTVTI-Rは短時間の放置でサーバーとの再接続が生じ、操作の利便性を損ねる可能性があると考えられた。アンケート調査においてベイズ推測に見聞や知識のある者の回答から、本アプリは書籍や座学などと組み合わせて用いることがベイズ推測の学習に有用である可能性が考えられた。またBTVTI-Rのような簡便な操作のアプリをスマートフォンに提供することが、未経験で関心の少ない学習者にベイズ推測に関する興味を惹起させる効果を有する可能性が考えられた。</p>

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