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- 野田 勝
- 福島県立医科大学医学部乳腺外科学講座
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- 立花 和之進
- 福島県立医科大学医学部乳腺外科学講座 福島県保健衛生協会乳がん検診精度管理委員会
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- 阿部 貞彦
- 福島県立医科大学医学部乳腺外科学講座
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- 星 信大
- 福島県立医科大学医学部乳腺外科学講座
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- 村上 祐子
- 福島県立医科大学医学部乳腺外科学講座
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- 岡野 舞子
- 福島県立医科大学医学部乳腺外科学講座
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- 吉田 清香
- 福島県立医科大学医学部乳腺外科学講座
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- 相楽 浩哉
- 福島県保健衛生協会乳がん検診精度管理委員会
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- 菅野 薫
- 福島県保健衛生協会乳がん検診精度管理委員会
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- 野水 整
- 福島県保健衛生協会乳がん検診精度管理委員会
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- 君島 伊造
- 福島県保健衛生協会乳がん検診精度管理委員会
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- 阿部 力哉
- 福島県保健衛生協会乳がん検診精度管理委員会
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- 大竹 徹
- 福島県立医科大学医学部乳腺外科学講座 福島県保健衛生協会乳がん検診精度管理委員会
書誌事項
- タイトル別名
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- Results and efforts of population-based breast cancer screening in Fukushima Prefecture
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説明
福島県では独自に施設での乳がん検診を実施できない自治体を対象に,視触診医師とマンモグラフィ(以下 MG)搭載バスを派遣することにより出張検診を行ってきた。2005年度から2018年度に公益財団法人福島県保健衛生協会が実施した対策型乳がん検診の成績を後方視的に検討した。総受診者数は220,007人,要精検率は3.3%,精検受診率は90.7%,発見がん率は0.240%,陽性反応適中度は7.4%であった。発見乳がんの MG 所見は,Cー1,2:6.4%,Cー3:33.2%,C―4:35.8%,Cー5:24.2%であっ た。病期は0期と I 期を合わせた早期例が69.6%,III 期と IV 期の晩期例は4.1%であった。検査方法別の要精検率,陽性反応適中度はそれぞれ,視触診併用 MG:3.7%,6.9%,MG 単独:2.0%,11.0%,視触診単独:3.3%,0.7%であった。2016年に対策型乳がん検診では MG 単独検診が事実上許容され,福島県内でも視触診を省略する自治体が増えている。また,2015年度から MG 撮影装置は flat panel detector 方式によるデジタル MG を採用,読影をモニタ診断へと移行し,2016年度から過去画像との比較読影が可能となった。 このような検診体制の変遷と適切な精度管理により,要精検率の低下,陽性反応適中度の上昇が得られ,診断精度の向上が明らかとなった。より質の高い検診を維持していく努力を続けていくとともに,各医療機関や自治体と連携した体制づくりも今後望まれる。
収録刊行物
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- 日本乳癌検診学会誌
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日本乳癌検診学会誌 31 (1), 87-92, 2022
特定非営利活動法人 日本乳癌検診学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390573242779187328
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- ISSN
- 18826873
- 09180729
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可