現場力から世直しへ : 世直し研究会エッセイ集

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タイトル別名
  • ゲンバ リョク カラ ヨナオシ ヘ ヨナオシ ケンキュウカイ エッセイ シュウ
  • ゲンバリョク カラ ヨナオシ エ : ヨナオシ ケンキュウカイ エッセイシュウ

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抄録

本書は大阪大学COデザインセンターにおいて2018年4月25日にスタートした世直し研究会に分野を越えて集う大学内外の参加者が、研究会での対話をもとにじっくり考えて綴ったエッセイ集です。世直し研究会は2006年4月から2016年3月まで大阪大学コミュニケーションデザイン・センターで開催された現場力研究会の後継として生まれました。月1回のペースで開かれ、世の中の理不尽や不条理から目を逸らすことなく〈世〉のあるべき姿を問いつつ、具体的な現場での課題に取り組む力を養い、〈世直し〉へと繋げていくことが目指されています。第1章では、通算215回を数える世直し研究会へのあゆみを時系列に記しています。第2章では、前身の現場力研究会が送り出した著作物である「現場力」研究術語集および「現場力」ノオトから30選のエッセイと1編のコラムをご紹介します。最後の第3章では、「世直し」ノオトとして書き継がれた 68編のエッセイすべてを掲載いたしました。今日うち続くコロナ禍によって人びとの社会生活や暮らしの現場は困窮を深めています。一方で人と人との接触にリモートが普及し、仮想の人間関係も増殖しています。しかしこのことを単純に〈進歩・改革〉として受け入れることには注意が必要でしょう。本書に収められた 99編のテクストを読み進めるごとに、生身の人間が息づき、真の人間関係が結ばれる現場の力に依拠してこそ、本ものの進歩や改革つまり世直しが見えくるであろうことに気づかされる思いがします。立ちどまり、いろんな分野の人びとと対話を重ね、とまどいためらいながら、一緒に世直しを考えていきませんか。

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