中堅看護師と訪問看護師の初回同行訪問後の在宅療養移行支援への思い

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タイトル別名
  • Mid-career Ward and Visiting Nurses' Thoughts toward Home Care Support after Making Initial Post-discharge Home Visits through Collaboration

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抄録

<p>目的</p><p>中堅看護師と訪問看護師の初回同行訪問後の在宅療養移行支援への思いを明らかにすることである.</p><p>方法</p><p>退院後初回同行訪問を実施した中堅病棟看護師と訪問看護師4名ずつを対象に,半構造化面接し,質的帰納的に内容の分析をした.香川大学医学部倫理委員会と高松赤十字病院看護部看護研究倫理審査委員会の承認後実施した.</p><p>結果</p><p>中堅病棟看護師から5カテゴリー,訪問看護師から5カテゴリーが抽出された.中堅病棟看護師は,これまでの,【在宅療養支援に対する看護の振り返り】となり,入院早期から退院に向けた,【患者・家族の思いが大事】である事を改めて実感する.訪問看護師は,中堅病棟看護師との同行訪問で,【同行訪問による患者・家族の安心】と,【看護師間の顔の見える安心】を感じ,【退院後の患者・家族の状況を看護に活用】したい思いを改めて実感する.</p><p>考察</p><p>同行訪問における中堅病棟看護師の在宅療養生活に対する看護の振り返りは,今後の具体的な退院支援につながり,訪問看護師の病棟看護師にフィードバックすることは,在宅療養生活へのスムーズな移行に大切であると考える.さらに,双方の顔の見える連携は,看護師間の安心と患者・家族の安心につながり,在宅療養生活の継続に重要であると考える.</p><p>結論</p><p>初回同行訪問で中堅病棟看護師と訪問看護師が顔の見える連携をすることは,看護師間の安心と患者・家族の安心につながる.</p>

収録刊行物

  • 香川大学看護学雑誌

    香川大学看護学雑誌 26 (1), 13-24, 2022-03-30

    国立大学法人 香川大学医学部看護学科

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