縦隔内進展した甲状腺腫瘍を契機に診断された Cowden 症候群の症例

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タイトル別名
  • A Case of Cowden Syndrome that Presented with a Thyroid Tumor Extending into the Mediastinum
  • ジュウカク ナイ シンテン シタ コウジョウセン シュヨウ オ ケイキ ニ シンダン サレタ Cowden ショウコウグン ノ ショウレイ

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抄録

<p> Cowden 症候群は種々の臓器に過誤腫性病変を生じるまれな遺伝性疾患で, 悪性腫瘍を高率に合併する. 今回われわれは縦隔内に進展する甲状腺腫瘍を契機に Cowden 症候群と診断した症例を経験したが, 耳鼻咽喉科からの報告例が少なかったためここに報告する. 症例は46歳女性. 縦隔内甲状腺腫瘍にて紹介初診となった. 特徴的皮膚所見と脂肪腫, 消化管ポリポーシスの合併から Cowden 症候群を疑い, 甲状腺全摘術を施行した. 病理学的に甲状腺癌が明らかとなり, 家族歴も併せて診断した. 本症例のように甲状腺病変を有する症例は多く, 悪性腫瘍早期発見のため包括的に診断し, 診断後は長期間経過観察すべきである.</p>

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