青年期における絵画欲求不満テストにおける反応様式とストレス反応の関連 : 大学1 ・2 年生を対象として

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  • Relationship between the reaction pattern in a Picture-Frustration test and the stress response in adolescents : Survey of first-year and second-year students of university

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抄録

本研究では,大学生を対象に,ストレス反応の示され方とP-Fスタディで示される欲求不満場面における態度との関連について検討を行った。その結果,ストレス反応の自覚の高さに,P-Fスタディにおける障害優位型のアグレッションの示し方,無責方向のアグレッションの帰属のさせ方といったアグレッションの処理の特徴が関係していることが示唆された。欲求不満を表明するだけに留まる態度や欲求不満を抑え込む態度では,欲求不満が解消されないことに加え,不満を表明できないことが新たなストレッサーとなりストレス反応が増大する可能性が推察された。一方,ストレス反応の自覚の低さの背景には,P-Fスタディにおける自責固執反応の産出が関連していることが示された。欲求不満の解消・軽減のための行動をとる反応がストレス反応の自覚の低さに繋がると考えられた。また,本研究においては,対人ストレス場面において,身体のどこにどのような反応・感覚が自覚されるかということに,P-Fスタディで示されるアグレッションの処理様式の特徴に関連がある可能性も示唆された。

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