洪水ハザードマップにおける地形分類図の意義~仙台市国見・荒巻本沢地域の地形を事例として~

書誌事項

タイトル別名
  • Significance of Landform Classification for Flood Hazard Mapping : A Case Study of the Landforms of the Kunimi and Aramaki-honzawa Areas of Sendai, Japan
  • コウズイ ハザードマップ ニ オケル チケイ ブンルイズ ノ イギ : センダイシ クニミ ・ アラマキホンサワ チイキ ノ チケイ オ ジレイ ト シテ

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説明

詳細な地形分類図に基づく地形の成り立ちを検討することによって,ハザードマップに洪水の危険性が示されていない地域においても,実際に洪水危険性が高い場所を図示できることを明らかにした。特定河川の洪水シミュレーション結果のみに依存した現行の洪水ハザードマップでは,特に段丘面上や小河川沿いに位置する地域の洪水危険性を指摘することは難しい。一方,本研究が示した地域レベルの詳細地形分類図では,段丘面の開析谷底部や小河川の氾濫原が洪水による浸水の可能性が高いなど,地域住民が必要とする自然災害の具体的な情報を示すことができる。要配慮者利用施設等の安全をより確保し,住民が有効活用できるハザードマップを作成していくためにも,地域ごとに異なる地形発達を考慮して作成された地形分類図は今後益々重視されることになるだろう。

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