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- 品田 知美
- 早稲田大学総合人文科学研究センター
書誌事項
- タイトル別名
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- Do Families Spend Time Together?: The Semantics of the Public and Private Spheres
説明
<p>本稿は現代家族における近代性をあらためて考えるにあたり,共に過ごすという行為に照準する.第1に生活時間の経年変化をみると,2000年から2016年にかけて小学生の子どもがいる夫婦の時間配分は,夫が仕事,妻が家事の大半と仕事の両方を行う状況で変化に乏しい.夫はこの間仕事を増やし,妻は仕事と育児を増やし家事をやや減らした.第2に,イギリスと日本で小学生の子どもがいる女性各10名を対象としたインタビュー調査によると,家族全員が共に過ごすことについての考え方の違いが浮き彫りとなった.日本では家族全員が日常で共に過ごす時間が短くても,もう十分過ごしていると語る.一方,イギリスでは家族と十分過ごしていると言わない人が多い.2つの社会における公的/私的領域の意味には隔たりが大きいと示唆される.</p>
収録刊行物
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- 家族社会学研究
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家族社会学研究 34 (1), 66-75, 2022-04-30
日本家族社会学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390573407666343552
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- ISSN
- 18839290
- 0916328X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可