地域における継承的アーカイブと学習材としての活用⑷ -昭和館を事例として-

書誌事項

タイトル別名
  • Application of the hierarchical archive community and learning materials(4)-A Case Study of Showakan-
  • チイキ ニ オケル ケイショウテキ アーカイブ ト ガクシュウザイ ト シテ ノ カツヨウ(4)ショウワカン オ ジレイ ト シテ

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説明

「本研究の目的」も含めて,以下本稿の概要を述べる.本研究は,2009(平成21)年 度から推進している戦争遺跡に関する研究1,2012(平成24)年度から推進している戦争 体験の「語り」の継承に関する研究2,2015(平成27)年度から推進している継承的アー カイブを活用した「次世代の平和教育」の展開に関する研究3 の継続研究であり,さらに 2018(平成30)年度から取り組んでいる地域の継承的アーカイブと学習材としての活用に 関する研究4 の一端を発表するものである.  戦後76年の歳月が経ち,戦争体験を語れる終戦時の年齢を仮に10歳とすれば,もはやそ の人口は全人口の5 %以下となった.こうした状況の中,あの貴重な体験や記憶を残し, 継承していこうとする試みが続いている.また教育現場においても,直接的な戦争体験の 「語り」ではなく,そうした継承的アーカイブを活用したいわば「次世代の平和教育5」と 呼ぶべき実践が次々と展開されている.  こうした状況を踏まえ,本稿では,戦争遺物の学習材としての活用,そして戦争体験の「語 り」の継承について,特に今回は東京都の昭和館に注目し,昭和館の学校教育に関わる事 業や「語り部」養成事業,そして昭和館を活用した地元小学校における教育実践を取り上 げ検討したい.

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