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抄録
<p>【目的】髄内釘固定後の大腿骨偽関節の発生率は4.4-12.5%程度と言われている.当院における大腿骨骨幹部・転子下骨折に対しての術後偽関節リスクファクターに関して検討した.【対象と方法】2017年4月から2020年3月に当科で骨接合を行った30例の内,術後1年経過観察可能であった17例(男性4例,女性13例)を対象とした.観血的整復の有無,術後整復位,髄内釘長,髄腔占拠率,遠位スクリューの本数,ワイヤリングの有無について調査した.【結果】整復位の良否で術後偽関節の発生率に有意差を認めた(p=0.02).その他の項目では有意差を認めなかった.【考察】術後の整復位が不良であることは,偽関節のリスクファクターであると考えられた.これを踏まえ,転位の大きな転子下骨折に対して側臥位にて整復後,髄内釘手術を行うことで良好な整復位を獲得できている.側臥位での手術は良好な整復位の獲得のための一つの選択肢と考えられ,文献的考察を含め報告する.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 71 (1), 139-143, 2022-03-25
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390573438652259840
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可