膵島提供時の連携に主軸をおいた研修会の実施について

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抄録

<p>【背景】臓器・組織提供に際しての業務は、第一報受信での情報収集、関係各所との調整、ドナー家族への対応、摘出手術対応等多岐に渡る。特に、膵島提供は腹部臓器提供時にのみ実施されることから、臓器・組織双方における関係機関、ドナーコーディネーター(以下Co.)、医師等の連携が不可欠だが、そのための知識や技術を個々で習得することは困難である。今回、西日本組織移植ネットワーク(事務局:国立循環器病研究センター)において、膵島提供時の連携に主軸をおいたオンライン研修会を実施した(2020年12月)ので、考察含め報告する。</p><p>【研修会参加者】臓器移植Co.23名、組織移植Co.25名、医師22名、等</p><p>【研修会概要】①ドナー管理、②膵島移植概論、③膵島移植・提供の流れ、④膵島提供の流れ(シミュレーション・質疑応答)を取り上げた。④では、段階毎に、状況説明および各関係者がどこで何を実施するのかを共有しつつ、実際の流れ、関係者間の連絡、調整する内容、他機関に求める事項等を確認した。</p><p>【考察】研修会を通じてある程度概要を共有することができた。一方で、各機関の現状、連絡のタイミング、調整する内容などについて共通認識を得るに至っていないという現状も浮き彫りとなり、引き続きCo.勉強会を計画、実施している。関係者全てが互いに“顔の見える関係”であることが連携の第一歩であると考え、今後もそのための土台作りに努めていく。</p>

収録刊行物

  • 移植

    移植 56 (Supplement), s340-s340, 2021

    一般社団法人 日本移植学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390573504953537024
  • DOI
    10.11386/jst.56.supplement_s340
  • ISSN
    21880034
    05787947
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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