歯学部における医学教育の拡充に関する歯学教育責任者への意識調査

DOI Web Site オープンアクセス
  • 内藤 麻利江
    福岡歯科大学口腔保健学講座口腔健康科学分野
  • 渡辺 猛
    福岡歯科大学口腔保健学講座社会歯科学分野
  • 島津 篤
    福岡歯科大学口腔保健学講座社会歯科学分野
  • 谷口 奈央
    福岡歯科大学口腔保健学講座口腔健康科学分野
  • 髙江洲 雄
    福岡歯科大学口腔保健学講座口腔健康科学分野
  • 矢田部 尚子
    福岡歯科大学口腔保健学講座口腔健康科学分野
  • 埴岡 隆
    福岡歯科大学口腔保健学講座口腔健康科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Recognition of the Expansion of Medical Education in Dental Schools by Persons Responsible for Education: A Nationwide Questionnaire Survey
  • シガクブ ニ オケル イガク キョウイク ノ カクジュウ ニ カンスル シガク キョウイク セキニンシャ エ ノ イシキ チョウサ

この論文をさがす

抄録

<p> 本研究では,口腔医学教育(歯学部における医学教育)拡充の意識を明らかにし,対応を検討することを目的とした.全国の歯学部28校の教育責任者に口腔医学教育の拡充について郵送法で質問紙調査を行い,KJ法およびSWOT分析法を用いて回答内容の解析を行ったところ20校から回答を得た.教育拡充への肯定的な意見は55~95%であったが,課題対応への肯定的な意見は35~60%だった.教育拡充に関わる促進・抑制因子の回答内容は,KJ法によって,「社会」10件,「医療」19件,「教育」37件に分類された.SWOT分析の結果,「強み」区分に0件,「弱み」に26 件,「機会」に35件,「脅威」に5件が分類された.抑制要因の「弱み」区分は「教育」項目のみで,促進要因の「機会」区分は「医療」「社会」「教育」の項目が含まれた.クロス分析ではクロス集計表の「弱み×機会」のマトリックスに大部分(63件)の回答が集中した.以上のことから,教育責任者は,口腔医学教育拡充を外部環境の機会として多面的に促進する方向で肯定的にとらえている一方で,大学内部の教育面からの弱みとして消極的にとらえており,教育の弱みを克服して変化への対応の機会を掴むことが口腔医学教育拡充の戦略の枠組みであることが示唆された.</p>

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ