浮泥堆積域における船舶が航行可能な水深の効率的な推計手法の提案

  • 坂田 憲治
    国土技術政策総合研究所 港湾研究部
  • 中川 康之
    国立研究開発法人港湾空港技術研究所 沿岸環境研究領域
  • 岩波 光保
    東京工業大学 環境・社会理工学院 土木・環境工学系
  • 井山 繁
    元 国土技術政策総合研究所 港湾研究部 現 国土交通省 中国地方整備局 広島港湾・空港整備事務所

書誌事項

タイトル別名
  • EFFICIENT PREDICTION METHOD OF NAUTICAL DEPTHS IN MUDDY AREAS WITH FLUID MUD LAYER

抄録

<p> 浮泥が堆積する海域で音響測深を実施すると,船舶が航行可能な水深よりも,鉛直方向に浅い位置が観測海底面として観測される場合がある.ICT浚渫工(港湾)の導入に伴い,従来よりも周波数の高いマルチビームの活用により上記問題はこれまで以上に顕在化することが懸念される.密度計による測定を行えば,船舶航行を許容するとされる底泥密度を計測可能となるが作業コストや手間が増大する.そこで,本研究では,マルチビーム等による水深計測と,浮泥堆積特性を把握するための底泥密度分布計測などの現地観測を通じてこれらの対応関係を評価し,上記密度が出現する水深を簡便に推計する手法を提案した.具体的にはマルチビームとレッドによる測深結果から,上記密度として多くの港湾で採用されている底泥密度1,200kg/m3位置を推定できることを示した.</p>

収録刊行物

参考文献 (3)*注記

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