古英語の副詞的格の用法とTime Positionの特定可能性について: --‘day’と‘night’の用例を中心に--

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  • 中西 志門
    京都大学大学院・日本学術振興会特別研究員DC2

書誌事項

タイトル別名
  • Specificity in the context and acceptability of adverbial nouns in Old English: A particular focus on the use of dæg ‘day’ and niht ‘night’

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抄録

本論文は、古英語で名詞の格変化形が単独で副詞として機能するものを対象とし、それらが現代英語に見られる前置詞を伴わずに副詞的に機能する名詞 (副詞的名詞) に関する理論的枠組みで説明することが可能なのかを調査する。古英語のような名詞に豊かな曲用体系を有する言語では、名詞の斜格が副詞的に用いられる。⼀方、所有格以外の格変化を持たない現代英語においても直示的修飾語を伴う名詞が副詞的に機能することが知られており、先行研究では文脈中で副詞的名詞が特定の時点を指しているかによって容認性が変わると指摘されている。本論文は古英詩における副詞的格の用法を記述した後、time positionを表す用例に関しては、特定可能性が関わっていた可能性を指摘する。

収録刊行物

  • 言語科学論集

    言語科学論集 27 55-79, 2021-12

    京都大学大学院人間・環境学研究科言語科学講座

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キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390573637773486976
  • NII書誌ID
    AA11467856
  • DOI
    10.14989/270363
  • HANDLE
    2433/270363
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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