メタディスカーシブ体制としての英語イマージョン教育―韓国の英語キャンプの事例―

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  • English Immersion as a Metadiscursive Regime: A Case of an English Camp in South Korea

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抄録

<p>本研究では,英語のイマージョンをメタディスカーシブ体制として捉え,教師と生徒の間の教室での談話の語用論的構造を明らかにする.特に,メタディスカーシブ体制を構成する英語イマージョンの教室での談話が,成績不振者の疎外を合理化および正当化するためにどのように機能するかを検証する.分析対象は,韓国の公立中学校で15か月のエスノグラフィーを通して得たデータである.調査結果は次のとおりである.第一に,韓国語の教師と生徒の両方ともネイティブの教師の授業に興味や必要性を認識していなかった.第二に,学習者中心の学習方法は,英語成績不振者のフィードバックへの依存をもたらしていた.ネイティブのような英語を学ぶことへの学生の抵抗は,ネイティブのような英語と韓国語のアクセントのある英語の間の逆の評価を意味している.本研究結果は,英語のイマージョン研究への社会的転換をよびかけるものであり,学生間の成績格差を広げる根底にあるイデオロギーに注意を向けることの重要性を示している.</p>

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