膵神経内分泌腫瘍に対するロボット支援下手術の国内外の現況と展望

DOI
  • 井手野 昇
    九州大学大学院医学研究院臨床・腫瘍外科学
  • 仲田 興平
    九州大学大学院医学研究院臨床・腫瘍外科学
  • 池永 直樹
    九州大学大学院医学研究院臨床・腫瘍外科学
  • 阿部 俊也
    九州大学大学院医学研究院臨床・腫瘍外科学
  • 中村 雅史
    九州大学大学院医学研究院臨床・腫瘍外科学

書誌事項

タイトル別名
  • Current status and future perspective of robot assisted pancreatectomy for pancreatic neuroendocrine neoplasms

説明

<p>膵に発生する神経内分泌腫瘍(neuroendocrine neoplasms,NEN)は,2019年に発刊された膵・消化管神経内分泌腫瘍(NEN)診療ガイドラインによって,機能性・非機能性,限局性・非限局性,腫瘍径や解剖学的な位置関係などによって膵切除の術式が推奨されている。また,膵臓内視鏡外科研究会,日本肝胆膵外科学会,日本内視鏡外科学会主導で行われた「腹腔鏡下膵切除術の安全性に関する前向き観察多施設共同研究」において,腹腔鏡下膵頭十二指腸切除,尾側膵切除術の約20%が膵 NENに対して行われていた。したがって,今後,膵NENは2020年4月に保険収載となったロボット支援下膵切除術による治療対象となる症例が多いと予想される。徐々に導入が進んでいる本術式の安全性と長期予後の検証,定型的膵切除を必要としない膵NENに対するロボット支援下膵縮小手術の導入によって,低侵襲膵切除術のメリットを享受する患者が増えることが期待される。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390573637778011392
  • DOI
    10.11226/jaesjsts.39.1_35
  • ISSN
    21869545
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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