単孔式腹腔鏡補助下十二指腸空腸吻合術を行った上腸間膜動脈症候群の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Single-incision Laparoscopy-assisted Duodenojejunostomy for Superior Mesenteric Artery Syndrome—A Case Report—
  • タンコウシキ フククウキョウ ホジョ カ ジュウニシチョウ クウチョウ フンゴウジュツ オ オコナッタ ジョウチョウカンマク ドウミャク ショウコウグン ノ 1レイ

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説明

<p>上腸間膜動脈(superior mesenteric artery,以下SMAと略記)症候群は,十二指腸水平脚が腹部大動脈とSMAとの間で圧迫されることで通過障害を呈する疾患である.治療方針としては,保存的加療が第一選択だが,奏効しない場合は十二指腸空腸吻合術といった外科的加療も選択される.さらに,近年では腹腔鏡下での十二指腸空腸吻合術の報告も見られるようになり,また単孔式での手術も注目されてきている.今回われわれは,保存的加療が奏効しない86歳男性のSMA症候群に対し,単孔式腹腔鏡補助下十二指腸空腸吻合術を施行した.術前のCTで十二指腸水平脚の位置を確認し同レベルで開腹することで,フレキシブルな鉗子操作と手技の中でも重要な消化管吻合を直視下で行うことが可能であった.本術式は吻合操作を直視下で安定して行えるという点で,従来の腹腔鏡下のみの手技より安全でかつ確実に行える術式と考えられる.</p>

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参考文献 (15)*注記

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