超音波による価数揺動系とラットリング系の電荷揺らぎの観測 (解説)

  • 後藤 輝孝
    新潟大学大学院自然科学研究科自然科学系附置物質量子科学研究センター
  • 根本 祐一
    新潟大学大学院自然科学研究科自然科学系附置物質量子科学研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Ultrasonic Investigation on Charge Fluctuation of Valence Fluctuation and Rattling Systems
  • 超音波による価数揺動系とラットリング系の電荷揺らぎの観測
  • チョウオンパ ニ ヨル カスウヨウドウケイ ト ラットリングケイ ノ デンカ ユラギ ノ カンソク

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抄録

超音波によって弾性定数や吸収係数を計測することで,価数揺動系やオフセンター局所振動系の電荷揺らぎを観測できる.立方晶系における2つの弾性定数(C_<11>-C_<12>)/2およびC_&lt44>は,それぞれΓ_3とΓ_5の異なる対称性の電荷揺らぎを観測できる.本稿では筆者らが超音波実験を行ってきた価数揺動物質Yb_4As_3の電荷秩序,Sm3X4(X=Se,Te)の電荷グラスについて解説する.さらに,最近注目を集めているカゴ状化合物におけるオフセンター局所振動のラットリングやトンネリングについても研究の現状を紹介する.

収録刊行物

  • 日本物理学会誌

    日本物理学会誌 61 (6), 408-415, 2006-06-05

    一般社団法人 日本物理学会

参考文献 (37)*注記

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