経尿道的腎尿管砕石術(f‒TUL)後の敗血症に対しエンドトキシン吸着療法(PMX‒DHP)を施行した16症例の後方視的検討

  • 瀧本 泰彦
    社会医療法人若竹会つくばセントラル病院腎臓内科 社会医療法人若竹会つくばセントラル病院泌尿器科
  • 堀内 亮太
    社会医療法人若竹会つくばセントラル病院診療技術部ME室
  • 奥田 憲太郎
    社会医療法人若竹会つくばセントラル病院腎臓内科
  • 太田 春彦
    社会医療法人若竹会つくばセントラル病院腎臓内科
  • 藤井 俊樹
    社会医療法人若竹会つくばセントラル病院腎臓内科
  • 張 紅
    社会医療法人若竹会つくばセントラル病院腎臓内科
  • 宮本 直志
    社会医療法人若竹会つくばセントラル病院腎臓内科
  • 中山 裕一
    社会医療法人若竹会つくばセントラル病院診療技術部ME室
  • 大森 洋平
    社会医療法人若竹会つくばセントラル病院泌尿器科
  • 厨川 謙
    社会医療法人若竹会つくばセントラル病院泌尿器科
  • 友部 光朗
    社会医療法人若竹会つくばセントラル病院泌尿器科
  • 佐藤 健
    社会医療法人若竹会つくばセントラル病院泌尿器科
  • 金子 洋子
    社会医療法人若竹会つくばセントラル病院腎臓内科

書誌事項

タイトル別名
  • Polymyxin B‒immobilized fiber column direct hemoperfusion after flexible transurethral lithotripsy: A retrospective study
  • 経尿道的腎尿管砕石術(f-TUL)後の敗血症に対しエンドトキシン吸着療法(PMX-DHP)を施行した16症例の後方視的検討
  • ケイ ニョウドウテキジンニョウカン サイセキジュツ(f-TUL)アト ノ ハイケツショウ ニ タイシ エンドトキシン キュウチャク リョウホウ(PMX-DHP)オ シコウ シタ 16 ショウレイ ノ コウホウ シテキ ケントウ

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抄録

<p>経尿道的腎尿管砕石術(f‒TUL)後の敗血症に対するエンドトキシン吸着療法(PMX‒DHP(PMX))の有用性を検討した.2016年1月からの3年間でf‒TUL施行728例中,PMX施行を必要とした16例を対象とした.5例は腎摘術を要した.腎摘なし/あり群にて背景,臨床項目,PMX関連項目,PMX施行前後のSOFAスコア,平均動脈圧(MAP)などを比較検討した.腎摘あり群では20 mm以上の結石が6割に認められ,術前尿培養ではグラム陰性桿菌検出が多かった.全症例に術前抗生剤が投与された.両群ともに術後3~4時間でPMXが開始された.28日死亡率は両群ともに0%だった.腎摘なし/あり群でPMX前のMAPに有意差を認めた.ともにPMX後のMAPは有意に上昇した.腎摘なし群ではPMX後のSOFAスコア,尿量などに有意な改善をみた.腎摘あり群ではSOFAスコアは悪化し,尿量増加反応も乏しかった.f‒TUL後の敗血症に対しPMXは循環動態改善効果を示した.PMX後もSOFAスコア増悪の場合,腎摘出術を考慮すべきである.</p>

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参考文献 (11)*注記

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