微小変位地形から見た愛子断層の後期更新世以降の断層活動

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  • ビショウ ヘンイ チケイ カラ ミタ アイコ ダンソウ ノ コウキ コウシン セイ イコウ ノ ダンソウ カツドウ

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活断層の一つとして認定されている宮城県仙台市西部の愛子断層は、既往研究によって中期更新世の活動が示されていたものの、最近の活動については不明であった。今回、愛子断層のトレースに沿って詳細な変動地形学的調査を行った結果、広瀬川右岸の後期更新世(MIS 2 )段丘面上に、撓曲をともなう2.5mの低断層崖が新たに認められた。よって、愛子断層は約2 万年前以降に少なくとも1 回活動したことが明らかとなり、今後も活動を繰り返す活断層であることがより確実となった。また、中期更新世段丘面から算出される愛子断層の平均変位速度は0.15-0.16m/ 千年程度であり、後期更新世段丘面から算出される値も0.13m/ 千年とほぼ等しいことから、愛子断層は後期更新世以降もほぼ同じ平均変位速度で活動している活断層であることが明らかとなった。

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