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- 萩原 和
- 滋賀県立大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Landscape changes before and after road construction in a reclaimed land near an urban area
- A Case Study of Irie Lagoon Reclaimed Land in Maibara City, Shiga Prefecture
- 滋賀県米原市の入江内湖干拓地を事例として
抄録
<p>本稿は、高度成長期において市街地近接の干拓地の景観がどのように変化したかを明らかにする。特に対象地は、第二次大戦中の食糧不足解消のため、「入江内湖」を食糧増産の目的から農地に転換した経緯がある。その後は、永らく営農がされてきており、伊吹山を背景にして美しい田園景観が保全されてきた。近年は、米原駅にほど近いため、干拓地の縁辺部において宅地開発が進行しつつある。加えて国道8号バイパス(米原バイパス)の建設で大きくまちの構造が変化しつつある。この開通によって、不特定多数の人々が入江地区を通過するようになり、その結果、伊吹山の景色を共有することが容易になったといえる。本報告において、バイパスから眺める景観要素を検証した結果、平地にある当該地区の景観要素としては田園空間が主体であるが、近年の宅地開発が干拓地の中にも広がっていることがわかった。また、干拓以降に繁茂した雑木は景観要素として大きな存在感を示している。今後は、景観修景の観点からも意図的に雑木を保全することは意義深いのではないかと考えられる。</p>
収録刊行物
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- 都市計画報告集
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都市計画報告集 19 (2), 202-209, 2020-09-07
公益社団法人 日本都市計画学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390573803614664576
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- ISSN
- 24364460
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可