マイクロバブルバス入浴の角層水分量・保湿への影響

DOI Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Moisturizing effects of bathing in a micro bubble bath
  • マイクロバブルバス ニュウヨク ノ カクソウ スイブンリョウ ・ ホシツ エ ノ エイキョウ

この論文をさがす

抄録

<p>背景・目的 入浴方法は気泡浴など様々な工夫がなされており、1–100㎛の微細な気泡(Micro Bubble:MB)を混入させた湯も最近入浴に応用されている。本研究は水道水の沸かし湯とMicro Bubble Bath Unit(MBU)で生成させたMBを混入させた湯による入浴(以下、MBU浸漬)での皮膚角層水分量、浴後保湿の差を明らかにすることを目的とした。</p><p>方法 健康な成人女性15名を対象に水道水浸漬とMBU浸漬としてそれぞれ40℃3分部分浴(前腕浴浸漬)の同一被験者内ランダム化比較試験を実施した。浸漬前から浸漬30分後まで経時的に測定し、角層水分量、および皮膚の主観的評価(しっとり感)をVisual Analog Scale (VAS)を用いて行った。二元配置分散分析後、浸漬前と浸漬後の各測定時点での前後比較、各同測定時点の群間比較を行った。</p><p>結果 各項目の主効果、相互作用とも有意差があり、前後比較では各群とも角層水分量は浸漬後に有意に増加したが、群間比較では水道水浸漬と比較し、浸漬後のすべての測定点でMBU浸漬の角層水分量が有意に多かった。主観的評価の前後比較では水道水浸漬では浸漬終了5分後まで、MBU浸漬は15分後までそれぞれ有意にスコアが高く、群間比較では浸漬後すべての測定点でMBU浸漬で有意にスコアが高かった。</p><p>考察 MBU浸漬は角層水分量を増加させ、浸漬後も保湿効果が高く、MBU浴は入浴後の肌乾燥が気になる者にとって効果的な入浴法の選択肢となりうると考えられた。</p>

収録刊行物

  • 日本健康開発雑誌

    日本健康開発雑誌 43 (0), 39-43, 2022-06-15

    一般財団法人 日本健康開発財団

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ