異なるスギ母樹系統及び個体から採取した種子の発芽率と選別機による充実率

  • 藤井 栄
    徳島県立農林水産総合技術支援センター
  • 松田 修
    九州大学大学院理学研究院
  • 木村 恵
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター
  • 飛田 博順
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所植物生態研究領域

書誌事項

タイトル別名
  • Germination and enrichment rate of seeds collected from different Sugi mother tree lines and individuals

説明

<p> コンテナ苗生産では、裸苗生産に比べ様々な生産方法を育苗条件に応じて選択することができるが、セルトレイで発芽させた後に移植する方法やコンテナに直接播種する場合、発芽率が高いロットの種子を使用する必要がある。近赤外光を用いた種子選別機により種子の充実率の向上が期待されるが、多様な系統、母樹で確かめられた報告は無い。この充実率が従来行われてきた発芽試験(ISTA準拠)による発芽率と同等であることを確認するため、選別した種子と同じロットの種子で発芽試験を行った。実験には多様な発芽率を示す事を期待して、徳島県スギミニチュア採種園で自然交配された異なるスギ母樹系統及び個体から採取したものを用いた。2018年は母樹系統単位で種子をまとめて、2020年は母樹個体単位で充実率の評価および発芽試験を行った。充実率と発芽率を評価した結果、2018年採取は決定係数0.72(n=20)、2020年採取は決定係数0.73(n=67)で高い相関関係がみられ、選別機による充実率が発芽率の指標として使用できると考えられた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390573947526620288
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_333
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ