コウヨウザン⼈⼯林における3年間の表⼟移動量と下層植生の変化

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タイトル別名
  • Variation of surface soil movements and understory vegetation in plantation forest of Chinese fir for three years

抄録

<p>コウヨウザン(Cunninghamia lanceolata)林の表土移動特性を明らかにするため、コウヨウザン林とヒノキ林で表土移動量と下層植生・落葉落枝の被覆率を3年間観測した。本研究は2017年4月~2020年4月まで行っており、表土移動量の結果は渡辺ら(2021)にて報告した。本研究は、下層植生・落葉落枝の被覆率の調査結果を加えたものである。下層植生・落葉落枝の被覆率は、方形枠(1.0×1.0m)を土砂受け箱の直上に置き、その範囲を目視判定した。土砂受け箱の設置要因として被覆率条件(コウヨウザン林:無処理区/落葉落枝除去区、ヒノキ林:下層植生多量/少量)、傾斜条件(急・緩)を設定した。設置条件に観測期間を加え、①下層植生②落葉落枝③下層植生と落葉落枝の合計の3つの被覆率について3元配置の分散分析を行った。①②③とも単要因はすべて有意となったが、いずれも傾斜条件の寄与率は低い結果となった。観測期間条件をみると①では夏季が最も高くなったのに対し、②では冬季が最も高い結果となった。植栽樹種の違いとしては、コウヨウザン林では無処理区で急・緩傾斜ともに落葉落枝による被覆率が非常に高い結果となった。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390573947526642176
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_505
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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