仙台海岸盛土造成地に植栽した常緑広葉樹の生残と活力度の4年間の推移

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タイトル別名
  • Four year changes in survival and vitality of evergreen broad-leaved trees planted on embankments along Sendai Bay

抄録

<p>著者らは、仙台湾の海岸林再生事業区に植栽された広葉樹について生残率、樹勢(活力度)、成長量を追跡調査している。試験区では、最大20㎝程度に畝立てた幅3mの苗畑に常緑樹を含む20種類ほどが密度2~4個体/m2で植栽されている。本発表では、植栽木のうち常緑樹8種について2017~2021年までの4年間の推移を報告する。樹種による生残状況の違いについては、ウラジロガシ、ヤブツバキ、モチノキが期間中の枯死率が低く、枯損が少ない樹種であった。一方、タブ、シロダモは調査期間の初期から枯損が目立ち、期間中にほとんどの個体が消失した。枯死率、枯損率はわらのマルチングを施していない非マルチング施用区で高かった。対象樹種の成長量については、全体的に緩慢で、平均値でみるとマルチング施用区に植栽された個体の方で大きかった。しかし、マルチング施用区に植栽された個体の多くは、マルチングが消失した2年目以降の成長が悪くなった。また、2年目以降、非マルチング施用区の生残個体の中にマルチング施用区の個体を超える成長量を示すものも見られた。このような非マルチング施用区個体の成長経過には高い枯死率に伴う個体密度の減少も影響していると推察された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390573947526645120
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_519
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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