グイマツ種子の成熟時期の個体間変異

DOI
  • 生方 正俊
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター北海道育種場
  • 福田 陽子
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター北海道育種場
  • 花岡 創
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター北海道育種場

書誌事項

タイトル別名
  • Inter-individual variation in maturity of <i>Larix gmelinii</i> var. <i>japonica</i> seeds

抄録

<p>グイマツ雑種F1は、両親種であるグイマツとカラマツの優良性を合わせ持つ種間雑種として、近年北海道において種苗の要望が高まっている。しかしながら、F1種子を生産できる採種園が限られていること等から、供給が不足している状況にある。樹上に着生した貴重な種子を効率的に採取するためには、種子の成熟時期や飛散時期を見極め、最適な時期に集中して作業することが望ましい。近縁種のカラマツについては、東北日本各地の最適な採種時期が明らかにされているが、グイマツの最適な採種時期はフェノロジー等の特性からカラマツより早いと予想される。グイマツ種子の成熟時期や飛散時期の植栽地間差や個体間差を明らかにするため、環境の異なる2カ所(北海道江別市および旭川市)に植栽されている7個体を対象に、2021年7月下旬から9月上旬まで、およそ7日間隔で球果を採取し、種子を精選の後、発芽試験を行った。当年の春季~夏季の日平均気温が高かった旭川では、球果の含水率の低下や1球果あたりの平均種子数の低下が江別に比べ早くかつ急激だった。グイマツ種子の成熟時期および飛散時期の植栽地間差や個体間差について、発芽試験の結果も合わせて報告する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390573947534807552
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_407
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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