電子タグによる広葉樹立木の質・量的記録と管理手法の開発

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タイトル別名
  • Qualitative and quantitative recording of hardwood stands using electronic tags and development of management methods

抄録

<p>里山二次林は放置により資源の蓄積は多いが、利活用による収益が見込めないため持続可能な資源循環に必要な管理が進まない。そこで、里山材を流通させるために電子タグによる立木管理を提案し(黒田ら)、実証実験を行った。北海道石狩郡当別町のミズナラが優占する落葉広葉樹林で、2021年10月に10m×30mプロット内の約半数の個体、14種にタグを付けた。同年10、11月、コナラと常緑広葉樹が優占する森林で、兵庫県丹波篠山市では10m×10mプロット内の18%の個体、10種に、神戸市北区では2つの10m×10mプロット内の24%の個体、9種にタグを付けた。伐採前に、電子タグに樹種・直径・通直部・写真等を記録することで、種毎の資源量やサイズ分布が把握・比較でき、写真の添付によって木材利用の際に有効な樹形等の情報提供が可能となることで、伐採・製材・木材販売が容易になると実証できた。また近隣の森林とタグ付け情報をまとめることで、少量多樹種の木材利用が見込める可能性が期待できる。伐採後は、萌芽更新による再生や利用しやすい状況に応じた樹種への転換など、目標を定めて管理を行う必要がある。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390573947534832768
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_575
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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