小型バックホウの路体締固めにおける最適手法の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Examination of the optimum method for compacting the road body of a small backhoe
抄録
<p> 森林作業道の最適な路体作設方法を明らかにするため、深さ0.9m、幅0.6m、長さ2.0mの溝を作成し、投入した土砂(砂質土)をバックホウのバケット部で締固める作業を森林作業道の盛土部分の締固め作業に見立てて試験を行った。バケット容量0.09m3(機械重量3.2t)の小型バックホウを用い、1回の締固め土量を変えた3種類の締固め作業(①1層の厚さ0.9m×1層、②1層の厚さ0.3m×3層、③バケット1杯分の土量を敷均したもの(1層の厚さ概ね0.1m)×9層)を行い、路体支持力の指標としてNd値(※)を測定した。調査時の含水比は17.9%であった。</p><p> 過去にNd値5未満の盛土箇所で崩壊が発生した事例がある。Nd値が5以上を検出した割合は、0.9m×1層は0%、0.3m×3層は約41%、バケット1杯分の土量×9層は約81%となった。小型バックホウにおいて、概ねNd値5以上を得るためには、バケット1杯ごとに締固めることにより、0.9mまたは0.3m毎に締固めるより、盛土の崩壊リスクを下げることができると考えられる。</p><p>※Nd値:質量5kgのハンマーを500㎜の高さから自由落下させ、先端角60度、外径25mmの円錐形コーンを100㎜貫入させるために必要な打撃回数</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 579-, 2022-05-30
日本森林学会