クロモジの伐採高が伐採後の萌芽発生におよぼす影響

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タイトル別名
  • Effect of cutting height of Kuromoji (<i>Lindera umbellata</i>) on sprouting of shoot after cutting

抄録

<p> クロモジの伐採高の違いが、伐採後の萌芽の発生におよぼす影響について調査した。調査地は千葉県袖ケ浦市にある森林伐採跡地に造成された2015年植栽のクロモジ植栽地である。伐採前の調査地のクロモジの平均樹高と平均胸高直径はそれぞれ349.4 cmと2.7 cmであった。2021年8月3日に36個体のクロモジを伐採した。伐採の高さを10 cm、30 cm、60 cm、100 cmの4段階とした。伐採高ごとの個体は9個体ずつである。株立ちしている個体については、太い幹を2本残し(所定の高さで伐採し)、それ以外の幹を地際から伐採した。伐採後の幹に枝がついている場合には、2本以内を残し、生え際から20cmの長さで切った。伐採後約8週間経った2021年9月28日から29日にかけて、発生した全ての萌芽の長さと生え際の直径を測定した。萌芽は調査地全体で544本発生していた。個体ごとの平均萌芽発生本数は伐採高10 cmで15本、伐採高30 cmで13本、伐採高60 cmで14本、伐採高100 cmで19本であった。萌芽のうち、幹と枝に発生したものの割合は、伐採高10 cmで24 %、伐採高30 cmで48 %、伐採高60 cmと100 cmで65 %であった。地面から発生した萌芽数は、伐採高の低い個体で多くなった。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390573947542738048
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_217
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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